映画「シン・ゴジラ」のレビュー

ストーリー

「シン・ゴジラ」は、東京湾に現れた未知の生物が急速に進化し巨大な怪獣ゴジラとして復活するという物語です。政府や専門家たちは、初めて遭遇する相手に対して手探りで戦うことになります。その中で重要な役割を果たすのが、若き女性官僚である原田と、熱血新人科学者の伊藤です。彼らは情報収集や対策立案に奔走しながら、混乱に陥る日本社会に一石を投じていきます。

演出

本作の演出は非常に秀逸で、リアリティが突き抜けています。特に迫力のあるシーンでは、まるで自分自身が逃げるような臨場感を味わえます。また、政治的対立や官僚制度などの社会的問題を巧みに組み込み、一つの怪獣映画以上の深みを感じられます。映像面で鮮烈な印象を残したのは、主人公たちがミーティングや会議を行うところ。スクリーンには仕事仲間たちが、一斉に資料を見るシーンや、緊急事態にはあたふたしまくる彼らの姿が映し出されることによって、苦悩や覚悟を痛切に感じられます。

音楽

音楽は、従来のゴジラシリーズでお馴染みの伊福部昭さんが手掛け、深刻かつスリリングな雰囲気に合わせた音楽が展開されます。物語が引き込まれるような曲調になっているため、各シーンがより一層ドラマチックに映えます。

出演者

主演の原田役を演じたのは浅野忠信さん。冷静かつ鋭い判断力を持つ人物を見事に演じきり、彼の存在感が物語を支えます。また、伊藤役を演じた新しい顔の俳優、石田ゆり子さんも存在感があります。

総評

映画「シン・ゴジラ」は、スケールの大きな特撮作品として、ゴジラシリーズファンはもちろん、一般の映画ファンにも豪快で面白い作品に仕上がっています。特に政治的な要素に着目し、その中に登場する人物たちが、真剣に対峙しながら命がけで戦う姿に圧倒されます。エンディングでは、続編も期待できるフィナーレを迎え、ストーリーの完結が一段落ついたが一方で、これからが気になる面白作でした。


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