映画『ミッドサマー』のレビュー

ストーリー

『ミッドサマー』は、スウェーデンで開催される古代の祭りに参加するため、アメリカからやってきた大学生たちの物語。主人公のダニは、家族を失う悲しみから抜け出せない日々を送っており、彼女は恋人として連れ立つクリスチャンたちと共に、スウェーデンの不思議な祭りを体験することになる。しかし、5日間に及ぶ祭りの裏には、彼らにとって想像を絶する恐怖が待ち受けていた……。

印象的な場面

『ミッドサマー』において印象的な場面は、多種多様な異なるタイプの恐怖描写が描かれているところです。例えば、日光浴をしているうちに太陽光線に過敏に反応して発作を起こしてしまう場面や、儀式の前に何かわからない薬を飲みたくされるシーン、祭りの時間が進むごとに異常さを増す周辺の環境など、映画中では非常にいろいろな要素が用いられていて、それが観客に強烈な印象を与えます。

演技

特筆すべきは、主演のフローレンス・パグと、彼女を取り巻く男たちの演技です。彼らは、共同体で思想や伝承を共有する人々を演じる点が重要で、協調性や調和、また自己抑制などを表現することが求められています。さまざまな感情を内包したパグの眼差しには、強さ・脆さ・寂しさ・幸せなど、あらゆるものが含まれているように見えます。

総評

『ミッドサマー』は、ストーリーから演出、そして演技に至るまで、完成度の高い映画だと言えます。特に、厳格な共同体に生きる者たちの視点で描かれた風習や宗教的な儀式を、映画の形式でストレートに表現している点が印象的で、観客を非日常な世界へと導きます。一方で、恐怖心を煽る要素も多く取り入れられているので、従来の心理スリラー映画ファンにはもちろん、ある程度の映画愛好家であればぜひ一度観ていただきたい作品です。


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