映画「ビースト・オブ・ノー・ネーション」レビュー

ストーリー

「ビースト・オブ・ノー・ネーション」は、西アフリカの架空の国で起こる内戦に巻き込まれた少年アグーを中心に描いた作品です。

アグーは家族と共に暮らしていましたが、反乱軍によって一家は皆殺しにされ、彼だけが奇跡的に生き残ります。後に命からがら逃げ延びたアグーは、反乱軍の司令官イドリス・エルバ演じる「コマンダー」に追いつかれて捕まります。

反乱軍によって殺されそうになりますが、コマンダーはアグーを自分の部下として引き取ることを決めます。アグーは彼らと同じように戦火の中で成長していき、残虐な戦争の現実を知ります。

演技

イドリス・エルバが演じるコマンダーは、戦士の中でも最も強い人物の一人として描かれます。一方で、アグーを演じたアブラハム・アッテアは、戦争の恐怖に打ちのめされながらも、自分が成長していく姿をしっかりと見せています。

映像・音楽

本作は、アフリカの荒野の中で起こる残酷な内戦を描いた作品であるため、演出面でも重苦しい雰囲気があります。しかし、その中にも希望が見え隠れしているような繊細な描写が散りばめられています。特に、突如現れる謎の女性の歌声が、物語に深みを与えています。

まとめ

「ビースト・オブ・ノー・ネーション」は、アフリカの内戦に巻き込まれた子どもたちの現実を、リアルかつ強烈な映像美で描いた作品です。人間の悲惨さと強さ、残酷さと温かさが同居する作品ですので、ぜひ一度ご覧になってください。