レベナント: 蘇えりし者

あらすじ

1820年代初頭、ファーウェル山脈の深い森で毛皮狩りのトラッパーの一団が、部隊から逃走したインディアンに襲われる。その中の一人、ヒュー・グラス（レオナルド・ディカプリオ）は、クマの襲撃で重傷を負い、意識を失い、仲間たちが遺棄しようとするが、裏切者のジョン・フィッツジェラルド（トム・ハーディ）を残して、ひとり置き去りにされる。しかし、まだ息の残るグラスは、生き延びるために奇跡的に回復し、自力で野生の中を彷徨って、復讐を誓う。

感想

本作は、史上最強の主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオのショッキングな演技が印象的である。彼は、スピード感、迫力、深い感情を含んだ演技を見せてくれる。また、先住民文化と開拓者文化の違いを描いた部分がハイライトであり、そこには本来、観客自身が持つ正義の普遍性が描かれている。また、映像面でも非常に優れており、圧倒的な迫力で描かれる自然の美しさと恐ろしさは見る者を圧倒する。一方で、やや長すぎる展開や、暴力描写が強いことが物議を醸しているが、それでもその映画全体の作り主義を感じる1作品である。

評価

本作は、レオナルド・ディカプリオの演技、映像美、ストーリーの展開、音楽、全てが緻密に計算されている。観賞後には決着の早さ、深い意味を持ったストーリーに感動すること請け合いである。当然この映画を愛する者、嫌悪感を抱く者がいるだろうが、それでも私はこの映画を心から薦める。

以上が私のレベナント：蘇えりし者の評価です。