映画『ジョジョ・ラビット』のレビュー

あらすじ

ナチス・ドイツ時代のドイツを舞台に、少年ジョジョは見栄っ張りな性格で、ナチス党員になることを夢見ていた。ある日、彼は「ヒトラーの親友」という妄想を抱いている架空のヒトラーと出会い、一方的に憧れを示す。

そんなある日、ジョジョは「ユダヤ人の女性」エルサを家に隠していることを知り、彼女を告発するかどうかに迷う。二人は徐々に仲良くなり、ジョジョはナチス思想について疑問を抱き始める。そして、終戦の混乱が巻き起こる中、ジョジョはエルサを守るために奮闘することになる。

感想

この映画は、ナチス・ドイツ時代の悲劇的な出来事に対する皮肉と、その出来事に翻弄された人々の人間味を描いています。

ジョジョという少年の心のあり方が、ナチス党員の妄想という形で表現されているのは、とても興味深かったです。彼が持っていた憎しみや偏見は、子どもながらに純粋な気持ちから生まれていたのかもしれません。そんな彼が、エルサと出会い、少しずつ心を開いていく描写は、感動的でした。

また、ヒトラーをコミカルに描いたシーンも多くあり、笑いながら観ることができました。しかし、その笑いも、ナチス・ドイツ時代の悲劇を深く考えさせられるものでもありました。

総じて、本作は単なるナチス・ドイツ時代のドラマではなく、人間性や思想に対する深い考察を見せてくれる、とても素晴らしい映画でした。

評価

ストーリー

10点

演出

9点

キャスト

10点

総合評価

9.7点