『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー

作品概要

2007年に放送されたテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』をリメイクした『シン・エヴァンゲリオン劇場版』は、庵野秀明監督による新たな「エヴァンゲリオン」シリーズの完結編として、2021年に公開された。物語の舞台は、人型兵器「エヴァンゲリオン」によるインパクト戦争後、荒廃した世界である。

ストーリー

前2作までのストーリーを踏まえた上で、シンジ、アスカら主要キャラクターを再び織り交ぜたストーリーが展開される。主人公である碇シンジは、過去のトラウマや自己肯定感の低さから、世界を破滅に追い込む壮大な決断を迫られる。

演出・映像

映像面は、手描きアニメーションとCGを融合させた斬新なものとなっている。特に、ヒロインのカヲルとシンジが進む「回廊」と呼ばれる静的空間の描写は、独特な雰囲気を醸し出している。また、アクションシーンでは、エヴァンゲリオン同士が激しく戦う迫力の映像が印象的である。

音楽

伊藤賢治による劇伴音楽は、シリーズ全体を通して一貫性のあるものとなっている。多彩な楽曲が物語の雰囲気を盛り上げ、特にクライマックス付近で流れる「ONE LAST KISS」は、圧倒的な迫力がある。

感想

本作は、シンジの内面に焦点を当てたドラマティックなストーリーが展開される。前2作までの作品を踏まえた上で、物語を再構成したこともあって、一貫性がある。唯一、本作は作品の完結編となるため、物語の多くが説明不足である点が残念である。ただし、圧倒的な映像美、演出、音楽が本作に加わっているため、大いに楽しむことができる。最後に、本作はファン必見の作品である。


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