映画レビュー：インセプション

あらすじ

「夢の中に侵入して情報を盗む」という技術が発展した未来の世界。主人公のドミニクは、その技術を駆使して大金持ちたちから仕事を請け負っていたスペシャリストである。ある日、彼に密かな依頼が舞い込む。それは、相続人殺害につながったビジネス上のライバルを排除するため、ある人物の夢の中でアイデアを植え付けることだった。そんな中、ドミニクは亡き妻が夢の中に現れ、今もなお自分を引きずっていることに気づく。果たして、彼は依頼を達成できるのか？

感想

この映画は、斬新なアイデアとそれを実現する技術が織り成す、非常に面白く観ていて飽きない作品である。各キャラクターの能力も異なるため、それぞれが持ち味を活かし、巧妙に相思相反する展開になっており、ハラハラドキドキしながら物語を追うことができる。

特に、ドミニクと亡き妻の物語は、夢の中でも現実でもお互いを求め、対峙する姿が非常に感動的であった。また、ハンス・ジマーの音楽も映画全体の雰囲気を盛り上げる役割を果たしている。

ただ、あまりにも複雑怪奇なストーリー展開ゆえに、一度見ただけでは全てを理解するのは難しく、何度も観たくなる魅力もあると言える。

総評

全体的に、非常にクオリティの高い作品である。プログラマーなど、知識層にウケるようなシーンもあるため、観る前に調べてから鑑賞するとより楽しめるのではないだろうか。一筋縄ではいかないストーリー展開と、その裏で繰り広げられるドラマが見ものである。ぜひ一度観てみることをおすすめする。

参考記事：https://www.cinematoday.jp/review/4079