映画レビュー『君の膵臓をたべたい』

あらすじ

本作は、病に倒れたクラスメイトと共に過ごし、人生について考えるようになる主人公・春樹と、ある日自分の命の終わりを予期することになる薄い本を渡されることから、互いに励まし合い成長していく物語である。

感想

実写化された中でも男女の友情物語として珍しく、切実な哀しみや愛情表現が随所に散りばめられており、涙腺を刺激する場面が多い。また、主人公たちが受ける学園全体の圧力や同級生たちの複雑な感情がリアルに描かれ、場面ごとに緊張感や切なさが増していく様が描かれており、観客を引き込む力がある。心の奥底に訴えかけるストーリーで、数多くある「青春映画」の中でも一際、感動を与えてくれる作品である。

評価

今作は、評論サイト「映画.com」に於いて評価が高かったこともあり、「君の膵臓をたべたい」という独特なタイトルとともに話題となった。物語に核となる強いメッセージ性と、演者の演技力、映像と音楽など、全体的に高水準なクオリティに仕上がっている。当然ながら、映画によって異なる好みのため、万人に受け入れられるわけではないが、自分が感動Lする映画を求めている方には、是非とも一度、鑑賞してほしい作品である。

まとめ

「君の膵臓をたべたい」は、「青春映画」という枠を超えた感動作品であり、今作を観た感動は、観るたびに新鮮なものとして心に残り、何度でも鑑賞したくなる。数ある青春映画の中でも、ひときわ鮮烈な印象を残してくれる作品だ。