映画『ジョーカー』レビュー

概要

『ジョーカー』は、DCコミックスの人気キャラクターであるバットマンの宿敵、「ジョーカー」が主人公のオリジナルストーリー。主演は、アカデミー賞受賞俳優のホアキン・フェニックス。犯罪都市ゴッサムシティを舞台に、ジョーカーとしての誕生秘話を描く。

ストーリー

ゴッサムシティの製薬会社に勤めるアーサー・フレックスは、笑いが止まらないという症状を抱え、日々を苦しめていた。そんな彼は次第に人々に疎まれ、退社。一方、住むアパートの管理人からも追い出され、荒んだ人生を送る。そんな中、彼は出演したコメディ番組が笑いもととして利用されたことで、内に秘めた怒りが爆発。激動の人生を送る彼が、やがてジョーカーとして立ち上がる。

演技

主演のホアキン・フェニックスが、役に完全に没入していることが伝わってくる。彼が繊細で複雑な感情を表現する演技は圧巻で、伸びしろを十分に感じさせられる。

映像・音楽

映像は、犯罪都市ゴッサムシティの閉塞感と絶望感がうまく表現されており、世界観の創造に成功している。音楽も劇中で使用されるクラシック音楽が劇的な演出を生んでおり、ストーリーに合わせて使い分けられている。

まとめ

『ジョーカー』は、一般的なヒーロー映画とは違い、暗く、重苦しい作品となっている。しかし、アンチヒーローであるジョーカーが主人公ということで、観客は彼の心情や行動に感情移入してしまう。アーサーとジョーカーの変化を描いたストーリーと、ホアキン・フェニックスの圧倒的な演技が引き締まり、観るものを魅了する傑作である。

参考：
https://www.joker-movie.jp/