あらすじ
舞台半径200mに及ぶ巨大なテントによる「グレイテスト・ショー・オン・アース」が、1880年代のアメリカを舞台に繰り広げられます。
一人の夢を胸に持つビジネスマン、P.T.バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、奇想天外な才能やジャンルの異なるパフォーマーたちを集め、偏見と戦いながら一大エンターテインメントビジネスを立ち上げることを決意します。
ストーリーの魅力
本作で描かれるパフォーマーたちは、現代でも見る機会の少なくなった、人間味あふれるエンターテインメントパフォーマンスを繰り広げています。
特に、「巨人症の女性」や「背中に羽を持った男性」など、当時は「奇形人」と呼ばれ、差別されていた人々が、自分たちの才能を生かして舞台に立つまでの物語には感動を覚えます。
また、P.T.バーナムの手腕によって最初は見向きもされなかったパフォーマーの中でも、独自の魅力を発掘し、舞台に立たせることで組織の一員となり、新たな家族を作っていく過程にも思わず温かい気持ちになります。
映像と音楽の美しさ
本作で使用される、豪華絢爛な舞台装置やゴージャスな衣装には圧倒されます。
また、映画に合わせて新たに作られた楽曲によって、一体感のあるエンタメ空間が完成します。
中でも、「This Is Me」という楽曲は、疎外されていたパフォーマーたちが自己肯定する姿を描いた歌詞が印象的で、流暢なメロディーにも心を動かされます。
まとめ
人間とは何か、差別とは何か、自己肯定の大切さとは何か、といった深いテーマを感じつつも、軽快なリズムと華やかな映像が延々と広がるこの作品は、一つのエンターテインメントとしても大いに楽しめます。
夢を叶えるために必要なのは、諦めずに努力を続ける心。P.T.バーナムの信念に共感することもできます。
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