あらすじ
第二次世界大戦中のナチスドイツが舞台の映画で、主人公のジョジョは10歳の少年。彼は自分がナチスの兵士になることを夢見ているが、ある日自分が育てるユダヤ人の少女を発見し、その少女との交流を通じて思いがけない成長を遂げていく。
感想
本作は、戦争という極限状態でも人間としての愛や優しさを描いた感動作品である。特に、ジョジョとユダヤ人の少女エルサの関係が心に残った。初めは敵対の立場だった二人だが、徐々にお互いの生きざまや人間性を理解し、友情を育んでいく。また、ナチスのイメージが悪く描かれがちな中で、本作では一人のナチス兵士としてのジョジョの葛藤や苦悩が描かれ、ナチスにまつわる皮相的なイメージを払拭する力も持っている。
演出・音楽
演出は、本作が戦争映画でありながらも明るく可愛らしい雰囲気を持っている点が印象的。ナチスドイツの猛威に苦しむ人々を描きつつも、ジョジョが見る世界は色彩豊かで、時にはコミカルに描かれている。また、エルサとのやり取りが多い場面では、BGM的に挿入される80年代のポップソングが印象的だ。
総評
本作は、戦時下で人間としての愛と優しさが描かれた感動的な作品である。ナチスを描く作品が多い中で、主人公がナチス兵士でありながら、彼の葛藤や苦悩を描いた点が印象的。演出も、明るく可愛らしい雰囲気があるという点で、観る者の心に残る作品となった。
コメントを残す