「君の膵臓をたべたい」の感想レビュー

あらすじ

主人公の僕が、クラスメイトである山内桜良の日記に「共感」することから始まる物語。彼女が膵臓がんであることを知り、彼女の最期を共に過ごすことになるが…。

感想

本作は、原作小説や漫画と同様に、サクラ・ミツキによる主題歌のインパクトも相まって大きな話題を呼んだ映画である。

主人公の僕を演じた北村匠海と、共演のヒロイン・山内桜良を演じた映画初主演の浜辺美波が、彼らの心の変化を上手く表現し、観客に共感を与えた。また、劇中でのキャラクターの成長が舞台化ではかなり抑制されていた点も印象的だった。

また、特筆すべきは映像美。少年少女たちの日々の喧騒や、穏やかな自然の風景など、どのシーンも美しく、胸に響くものがあった。

一方で、少し疑問に思った点もあった。原作にはないオリジナルストーリーの導入は、ストーリーの流れをわかりにくくする可能性もある。また、原作ファンであれば、「あのシーンがなかった」というギャップを感じることもあるかもしれない。

総評

「君の膵臓をたべたい」は、切なく、やさしく、そして美しい映画である。原作小説や漫画を愛する人も、そうでない人も、たくさんの感動を味わえると思う。ただし、映画オリジナルストーリーの導入には注意したい。


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