映画「シン・ゴジラ」のレビュー

あらすじ

東京湾で海面下の異常な水位変化が観測されたことで、政府は緊急事態を発令する。やがて、湾内に巨大怪獣・ゴジラが出現し、徐々に進行する「自己進化」を繰り返しながら、東京に上陸する。政府は必死に阻止に向けて動くが、新しい政治体制による不必要な手間や、政府内部の不和などもあって、不十分な対策しか打てずに、ゴジラによる惨劇は拡大する。

感想

今回のゴジラは「本当に現実的だ」と感じさせられる仕上がりになっていました。CGを駆使して描かれたゴジラの生き生きとした動きや、破壊力を持つライトビームの表現など、映像面は素晴らしかった。

また、政治・マスコミの機能不全や人々の混乱、疑問なども生々しく描かれ、現代社会の状況をそのまま投影しているようでした。政府の動きによって無駄な部分があったり、効果的な手段を講じるのが遅れたりと、現実的な対処方法として成立している部分も見受けられました。

ただし、一部のシーンが過剰なまでに舞台を隅々まで見せる手法が使われているため、まるで映画の中の立体模型を見ているかのような印象を受けることがありました。そのため、場面によっては没入感が薄れてしまう部分もありました。

まとめ

昔ながらの怪獣映画に比べ、今回の「シン・ゴジラ」は現代社会が抱える課題や問題点といった新たな要素を加え、現代的な演出で描かれています。CGのクオリティも高く、リアルな描写が心地いいと感じました。ただし、臨場感の表現が独特なため、没入感が薄れてしまう部分もあったのは残念でした。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です