ストーリー
1950年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズ・ピアニストのドン・シャーリーと、白人用車運転手のトニー・リップの実話を基にした物語。ドンは、南部ツアーで白人が多い地域を巡るため、トニーをドライバー兼警備員に雇う。しかし、トニーには人種差別的な考え方があり、2人の間には対立も生まれるが、徐々に心境が変化していく。
演出
監督のピーター・ファレリーは、エンターテイメント性の高い作品を作ることに定評がある。本作でも、音楽と喜劇要素を巧みに取り入れながら、人種差別問題を取り上げている。特に、ドンとトニーの心の変化を描く場面は、感動的である。
キャスト
主演のマハーシャラ・アリは、2006年にアカデミー賞助演男優賞を受賞した実力派俳優である。彼が演じるドン・シャーリーは、高貴で風格があり、同時に優雅な表情が魅力的だ。また、トニー・リップ役のヴィゴ・モーテンセンは、白人差別主義者のキャラクターを演じながら、コミカルな演技を見せることで、観客の心をつかむ。
評価
『グリーンブック』は、人種差別の問題を描いた作品であるが、切なさや苦しさがあまりなく、楽しめる映画としても成功している。また、ストーリーが単純ではあるが、2人のキャラクターの成長を描く細やかな演出が光る。全体的に、心温まる作品となっている。
※この記事はあくまで私見であり、ご自身で鑑賞された上でご判断下さい。
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