ストーリー
天気を操ることができる高校生の主人公・森嶋帆高（もりしまほだか）が、雨女の少女・天野陽菜（あまのひな）と出会い、彼女と共に過ごす中で繰り広げる物語。陽菜が天候の急激な変化を招くことを知った帆高は、彼女を守るために奮闘する。
感想
本作は前作『君の名は。』を手掛けた新海誠監督の最新作であり、美しい映像が特徴的である。天気の変化が描かれる場面は一瞬一瞬がとても繊細で、次々と移り変わる風景には見とれてしまう。また、主人公たちの心情が描かれたシーンも印象的で、その切なさが胸を打つ。
陽菜を演じた上白石萌歌さんの歌声も素晴らしい。主題歌の『Grand Escape feat.菅田将暉』は、映画が始まる前の予告編で流れた瞬間から心に響く曲であり、物語の展開をより一層盛り上げてくれる。
ただ、ストーリーに関しては、新海誠監督の作品らしく、やや難解と感じた。登場人物の関係性や背景があまり説明されず、物語の全体像がしっかりと理解できない部分がある。また、展開が予測できてしまう場面もあった。こういった部分が若干残念ではあったが、それでも圧倒的な映像美や音楽に魅了されることは間違いない。
評価
本作は、映像や音楽が際立つ美しい作品である。ストーリーに関して若干不満を感じる向きもあるが、それでも観る価値は十分あると思われる。また、主人公たちの成長物語や、人と自然との深いつながりを描いた本作は、大人だけでなく子どもたちにもぜひ見てほしい。評価は80点としたい。
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