『ジョーカー』レビュー

ストーリー

『ジョーカー』は、”手品師”として社会に馴染めないアーサー・フレックス(主演:ホアキン・フェニックス)が、恐怖と混乱の中でジョーカーへと変わっていく物語である。

アーサーは、自分を理解してくれるのは唯一、自分が憧れるトーク番組のホスト、マレーであることを確信し、自分の手品を披露する度にマレーへの呼びかけメールを出し続けていた。しかし、ある出来事をきっかけに、アーサーは社会との対立を深め、やがて人々を恐怖に陥れる殺人鬼、ジョーカーとしての存在感を示していく。

演技

本作の主演であるホアキン・フェニックスは、深い愁いを持った表情や体への変化、繊細で力強い演技力で、アーサー/ジョーカーという難役を見事に演じきっている。その演技は、映画が進むにつれてどんどん魅力を増していき、ついには彼が演じるジョーカーへと変貌する瞬間では、観客に強烈な印象を与える。

また、脚本家や監督、演出家の意図に忠実にキャラクターを演じる細やかな演技が、多数の脇役俳優たちにも見られ、作品に重厚感を与えている。

映像の美しさ

ほとんどが夜中や暗い場所での物語の展開であるにも関わらず、画面に映し出される光と影の勝負の美しさには、映像ファンも納得できる映像美がある。

また、場面ごとに変わる撮影の手法、細部まで練りこまれた美術セットなど、映像に魅力を持たせる各要素に対し、作り手たちの徹底したこだわりが感じられる。

まとめ

『ジョーカー』は、所々で衝撃的であり、暗い雰囲気の演出によって圧倒的な迫力を持った映画である。特に、ホアキン・フェニックスが魅せる演技力と、映像の美しさは、直に響く良さがある。是非、大きな音で鑑賞することをお勧めする。


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