「ジョーカー」を観て感じたこと

ストーリー

本作は、バットマンシリーズに登場する最高の悪役として名高いジョーカーのバックストーリーを描いた心理サスペンス映画である。

主人公のアーサーは、単純作業の事務員として生活費を稼ぎながら、夢見るお笑い芸人である。しかし、社会からの蔑視やいじめ、自己の精神疾患に苦しむ彼は、徐々に心を病み、憎しみと暴力に走るようになっていく。

演技

主演のホアキン・フェニックスは、見事な演技でアーサーを象徴的な悪役として見事に演じきっている。

彼の表現力・演技力は圧巻であり、アカデミー賞の最優秀男優賞を受賞したのも納得の演技である。

映像美

本作の映像美は一言で言うと“暗い”である。

照明やカメラワーク、色彩の組み合わせによって、アーサーが陥っている暗い心の世界や社会の陰鬱な側面が描かれ、見応えがある。

結末

本作の結末は物議をかもしたが、演出やストーリーの組み立て、音楽などが見事に調和し、衝撃的かつ感動的なクライマックスとなっている。

視聴者によっては、本来のジョーカー像から大きく逸脱しているという感想もあるだろうが、本作が描いたアーサーの心の変容や社会状況の暗さを考えると、結末は納得できると思う。

まとめ

本作は、悪役ジョーカーの起源を描いたボヤージュであり、暗く陰鬱でありながらも、見事な演技や映像美、結末が見どころの作品である。

マーティン・スコセッシ監督が製作に参加しており、アントニオ・ガウディという実力派の脚本家が手がけた本作は、必見の一作である。


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