『アバター』

ストーリー

20年先、こんな世界が待っているのかもしれない。遠い宇宙にいた主人公ジェイクは、科学者たちが開発したアバターと呼ばれる遠隔操作型の生命体に憑依し、パンドラ星に向かう。そこには、人類に貴重な鉱物があるが、途中で原住民ナヴィ族が住む森林になる。そして、ジェイクはナヴィ族と出会う。

感想

『アバター』は、スティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』にも通じる温かいメッセージを持ったSF作品だ。ナヴィ族に擬態した人間のジェイクは、やがて自分自身のアイデンティティーに悩んだり、人類とナヴィ族との軋轢に苦悩することになるが、その過程で人間としての彼自身についても見つめることができる。3Dという技術とストーリー、メッセージのバランスが絶妙で、何度も鑑賞したくなる。

評価

・ストーリー

アバター同様の森の物語を描いた作品もあり、オリジナリティに欠けると言われることもあるが、人間性や生命の尊さを描いたテーマは鮮烈だ。

・映像

現代の最先端技術である3Dの美しさが光る。ナヴィ族や森の妖精たちの造形は素晴らしく、背景との調和が絶妙である。

・演出

今作でも、ジェームズ・キャメロン監督の人間の内面を深掘りする手法が多く用いられている。人類とナヴィ族という対立がテーマながら、それ以上にそこに生きる人々の人類愛が表現されている。

・音楽

ジェームズ・ホーナーが手掛ける音楽が、特に泣きのシーンでその力を存分に発揮する。

全体的に、ポイント:9.5/10と高く評価することができる作品だ。


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