映画「君の膵臓をたべたい」レビュー

概要

本作は、住野よるによる同名小説を基にした映画作品である。主人公は高校生の僕と、同じクラスの病弱な女子・山内桜良だ。ある日、偶然膵臓の病気を抱えていることを知ってしまう僕は、桜良から「一緒に人生のバケーションを過ごせないか」と誘われる。その後、僕たちは様々な場所へ出かけて絆を深めることになっていく。

評価

まず、言いたいのはこの映画の美しい映像美である。青空や海、季節の移り変わりなど、風景をメインにしたシーンが多く、その映像は心に鮮烈な印象を残す。また、主人公たちの描写も丁寧で、彼らの純粋さや若さ、そして桜良の病気を抱える苦しみが十分に伝わってくる。

ただし、ストーリーは予想通りの展開が多く、あまり掘り下げられなかったと感じる場面もあった。また、映画の後半においてものすごく感傷的なシーンが多くあったため、感動するにはちょっと過剰と感じた。それでも、映像美とキャストたちの演技力によって、観客はしっかりと感情移入することができる作品である。

まとめ

美しい映像美と丁寧なキャラクター描写、そして感情移入する演技力が特徴の本作。ストーリーには物足りなさを感じる場面もあるが、観客を包み込む感動的な場面も多く、映画ファンはぜひ一度観てみるのがおすすめである。