あらすじ:
東京湾上に現れた未知の生命体が、日本政府を悩ませ始める。数々の失敗を経験しながらも、政府は国民の安全を守る為に慣れない対処を始めるが…。
感想:
本作は、映画ファンであれば一度は観たい作品の1つだと思います。世界的に有名な怪獣「ゴジラ」を新たな形で描いた作品で、現代社会における個人、組織のあり方などをテーマにしています。
映像面では、特殊効果やSFXを駆使して、本物のような迫力ある映像を実現。カメラワークも緻密で、地震や火災、放射能汚染などもリアルに表現されています。また、政府広報室などのオフィスシーンや首相官邸の会議室、作業用トラックなどもすべて細部まで再現されているので、臨場感たっぷりです。
ストーリー展開は、政府の対応を追いかける形で進んでいくため、一人称での描写が多い。政府内部での対立や人間ドラマ、また多くの人々の犠牲が背景にあるストーリー展開は、本作ならではのもので、登場人物や国民に対する思想表現にも注目したいところです。シリアスなテーマが多いが、怪獣映画でもあるため、時折コミカルなシーンもあり、バランスの良さには感心しました。
音楽面では、本作品独自のBGMを使用し、劇中の緊迫感や迫力を増幅させるよう意図されている音楽が多く使われています。
ただ、本作が怪獣映画といえば、ゴジラの出番が少ないところが難点といえます。登場シーンは少ないですが、その分出番がある場面は圧倒的。また、「ゴジラ」といえば鳴き声が重要とされるキャラクターでもあるので、その点に関しても要チェックです。
まとめ:
将来に対する不安や危機感、国民の生命を守るために働く行政機関の姿勢など、現代社会に照らし合わせたテーマが盛り込まれているオリジナル映画。怪獣映画好きならば、必見の作品となっています。
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