映画「インセプション」のレビュー

ストーリー

監督：クリストファー・ノーラン
主演：レオナルド・ディカプリオ、ケン・ワタナベ、ジョセフ・ゴードン＝レヴィット

本作は、人の夢の中に潜り込んで意識に影響を与えることができるスペシャリストのドミニク（ディカプリオ）が、とある男から「インセプション」という危険な仕事を依頼されるところから物語は始まります。インセプションとは、人の脳内に直接アイデアを植え付ける技術で、ドミニクたちは相手の夢の深層に潜り込んでそれを成し遂げます。しかし、この仕事は決して簡単ではなく、失敗すれば自分たちの命さえも危険にさらされてしまうのです。

そんな中、ドミニクはこの仕事が自分に都合が良く、その過去にもトラウマになる出来事があったことから心理的にも揺らぎ始めます。果たして、ドミニクたちは無事にインセプションを成し遂げることができるのか？

演出・撮影

ノーラン監督の得意分野でもあるトリッキーなストーリー展開が際立つ本作ですが、それ以上に壮大なスケールの演出や迫力あるアクションシーンが見どころの一つです。特に、共演のゴードン＝レヴィットとともに壁と床の重力が回転する回転バトルシーンは、迫力満点の見応えがあります。

また、夢の世界と現実の世界を巧みに行ったり来たりするシーンは驚くべき演出の一つで、現在の映画技術を最大限に活かした作りになっています。

音楽

音楽はハンス・ジマーが担当しており、重厚さを感じるクラシック系の楽曲が作品の雰囲気を盛り上げています。特に、ストーリーのクライマックスで流れる「Time」という楽曲は、物語に対する緊張感を高め、見ごたえがあります。

総評

本作は、スピンアウトの予定もあるほどノーラン監督の代表作の一つで、スリリングなストーリー展開、迫力あふれる演出、素晴らしい音楽など、どれを見ても秀逸な映画です。また、筋書きも複雑であるため、２回以上鑑賞することで、新たな発見があるかもしれません。是非、一度は観てみる価値のある作品と言えるでしょう。

（この記事は、あくまで私見です。）