『あした世界が終わるとしても』感想

あらすじ

主人公のジョンという高校生は、未来からきたクリスという男に出会う。クリスは、ある日から始まる世界の終末を予知しており、それを防ぐためにジョンの協力を求めてくる。ジョンはクリスと一緒に行動するうちに、自分たちができることを考え、命をかけて世界を救う決意をする。

感想

まず、本作は終末モノの映画としては珍しく、少年少女たちが主人公ということが特徴的です。主人公たちは、未来を知り、それを防ぐために命をかける勇気を持っています。彼らのまっすぐな想いや友情に、胸が熱くなるような描写があったと思います。

また、特に印象に残ったのは、映像美と音楽。終末的な世界観に合わせた陰鬱な色を基調に、様々な演出がなされていました。劇中の音楽も、静かなメロディから急激なテンポのものまで幅広く、物語を盛り上げてくれました。

ただ、少し気になったのは、終末の理由や起こる現象についての説明があまり詳しくなかったこと。世界が終わる原因や備えについての説明はもう少し詳しくあっても良かったかなと個人的には感じました。しかしそのぶん、最後の展開が意外性に溢れていて興奮しました。

総評

『あした世界が終わるとしても』は、若者たちが自分たちの力で世界を救おうとする姿が印象的でした。映像と音楽ともに高いクオリティで、ワクワクするシーンがたくさんあって、楽しめた作品です。ただ、終末の説明が少し足りなかった印象があります。それでも、若者たちの友情や努力、勇気をフィーチャーした作品を見るのが好きな方にはオススメの作品だと思います。

定価: 1,500円

評価: 4/5


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