映画『君と100回目の恋』のレビュー

あらすじ

主人公の田中は、姉の結婚式のために帰省した際、幼馴染の佐々木和真と再会する。15年ぶりの再会に感激する田中だったが、佐々木は彼女が誰だか覚えていなかった。しかし、偶然にも田中と佐々木は毎朝同じ職場の電車に乗ることになる。そこで佐々木は、田中にその日の日付を聞くことにした。しかし、翌朝になると佐々木は、自分が昨日田中に聞いたはずのことを忘れていた。そこから、佐々木はその日を迎えるたびに、田中に再会していることを忘れてしまう“50回目のファーストデート”のような状況が続く中、田中と恋に落ちていく。

感想

本作は、アダム・サンドラー主演の『50回目のファーストデート』の日本版というイメージがあったが、実際に観てみると、全く別の作品として楽しめた。田中と佐々木のやりとりが、時には笑いを誘い、時には感動を覚えるものであり、二人の恋愛模様は心温まるものとなっている。また、ビジュアル面でも、映像の美しさに圧倒された。繰り返される同じ日の中で、季節が移り変わっていく描写が、ストーリーの魅力を一段と高めている。ただ、脇役たちの演技に若干の浮き沈みが見られた点は残念だった。

まとめ

『君と100回目の恋』は、笑いあり、感動ありのロマンチック・コメディーであり、全体的に見ると、素晴らしい出来栄えだったと感じた。何度も繰り返される同じ日の中で、田中と佐々木の恋愛模様がどのように進展していくのか、その結末を見届けたい人には、ぜひ映画館で鑑賞してほしい。