『パラサイト 半地下の家族』レビュー

ストーリー

韓国の大ヒット映画『パラサイト 半地下の家族』は、一見普通の家族が下流階級の人々を騙して生計を立てる異色のサスペンスコメディドラマです。キム一家は、生活が苦しい中、稼ぐためにやむなく、裕福なパク一家の家に侵入し、家族に近づき、次々と仕事を手に入れます。しかし、ある事件が起こり、彼らが行ってきたことの後ろめたさが、明らかになっていきます。果たして、彼らの運命は…。

キャスト

キム一家：ソン・ガンホ、チョ・ヨジョン、チョン・ソンキュ、パク・ソンニョン
パク一家：イ・ソンギュン、チョン・ヒジン、チェ・ウシク、パン・ヒジュ

演出・撮影

演出は、韓国映画の名匠パク・チャヌク監督が担当。徹底的なストーリーテリングと、キャストの演技力が光ります。また、変化する家の空間設計が新しい映像感覚をもたらします。音楽もシチュエーションに合わせて、鮮やかかつ激しいものが用いられており、迫力あるシーンが生まれます。

感想

本作は、韓国で最も興行的な大ヒット映画の一つであり、世界中で高い評価を受けている作品です。社会人となってから、家族が主題の映画を観ることが多かったはずですが、本作は異質で、言葉を交わす人たちや異なる環境下に生きる人々の間に生じる境界線や溝を、あからさまに描き出しています。パク一家とキム一家が、それぞれの立場にあることによって生じる、様々な偏見や侮蔑、そして間違った欲の果てに、何よりも家族が大事であることを痛感させられました。

まとめ

『パラサイト 半地下の家族』は、人間の欲望や間違いというものについて、鋭く描写する作品です。独特の雰囲気があり、普通の観客も引き込まれます。映画好きな方、現代社会に少しでも関心のある方には、是非とも観ていただきたい映画です。