「君の膵臓をたべたい」映画レビュー

ストーリー

小説「君の膵臓をたべたい」が原作の、映画「君の膵臓をたべたい」は、高校生の男女が織り成す青春ラブストーリーとともに、患者として病気と向き合うことの大切さを描いた作品だ。

主人公である私立高校の男子生徒「僕」は、ある日、偶然、クラスメイトである女子生徒「さくら」の日記を手に入れたことから、彼女が「膵臓病」という病気を患っていることを知る。そんなことから男女は、互いを深く知ることとなり、ともに成長していく。

印象的なシーン

本作の中でも特に印象的だったシーンは、恐らく冒頭の「僕」と「さくら」の出会いと会話だろう。口数が少ない「僕」と陽気で明るい「さくら」の対比が、彼女の病気についての告白を通じて、観客に自然に感情移入させるように仕掛けられている。彼女の告白によって、2人の関係が固まってゆく過程が見事に描かれていると思う。

評価

本作は映画化にあたり、原作のストーリーを忠実に再現することに加え、映像表現を工夫することで、作品独自の魅力が生み出されたと感じる。また、主役の二人を演じた北村匠海さんと浜辺美波さんの相性も良く、2人の演技が映画全体の雰囲気を盛り上げている。

一方で、原作からの展開の改変が過剰であった部分もあったため、原作を読んでいる観客は違和感を感じるかもしれない。また、ストーリーに深みを感じるが故に、救いのない展開が多いことに辛さを感じるという人もいることかと思われる。

結論

「君の膵臓をたべたい」は、青春ラブストーリーという軸に病気についての考察が深く組み込まれた、感動の作品だ。原作を読んでいる人もいいが、それ以外でも映画館で観る価値が十分にあると思われる。是非ご覧になってみて欲しい。


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