「ジョーカー」レビュー

ストーリー

今作では、ダークナイト・トリロジーのでも知られるキャラクター「ジョーカー」を主人公とした作品となっています。ジョーカーことアーサー・フレックスは、一人の人間としての尊厳を否定され、社会から疎まれていく中で、徐々にジョーカーの姿に変化していきます。物語は、彼がジョーカーになっていく過程を描いたものです。

演出・撮影

ドキュメンタリー映画のように、非常に現実味のある映像が印象的です。アーサーの目に映る景色から内部心理まで、鋭い視点で描かれています。また、シチュエーションによっては、カメラが一緒に振動し、狂気さえ感じさせます。

演技

主演のホアキン・フェニックスが、見事な演技でアーサー・フレックスの内面を表現しています。特に、彼がジョーカーになった後のシーンは圧巻です。瞳が怖すぎて、観客まで揺さぶられます。

音楽

音楽は、作品にとって大きな要素となっています。物語の中で流れる音楽は、アーサーの精神に迫るものがあり、映像と相まって非常にインパクトがあります。特に有名なバイオリニスト、Hildur Guðnadóttirによる作曲は素晴らしいもので、映画を更に引き立てています。

まとめ

「ジョーカー」は、社会問題を扱った社会派映画となっており、深いテーマが含まれています。しかし、そういったテーマを踏まえつつ、本作独自のエンターテイメント性もあります。フェニックスの演技は見事で、場面場面で観客をドキドキさせます。あまりの迫力に、鳥肌が立つほどでした。全編通して、静と動、盛り上がりとバラードが絶妙に調和されている作品です。是非、鑑賞していただきたい一本です。

参考：https://www.joker-movie.jp/