『君の膵臓をたべたい』レビュー

『君の膵臓をたべたい』のポスター

ストーリー

主人公の僕は、学校の掲示板に落ちていた「共病文庫」という日記を拾ってしまう。それが、美しいクラスメイト・山内桜良の手帳だと知った僕は、彼女と共に日記を書くことになる。しかし、突然病院に入院することになった桜良から「私には、パンクリエータによる壊死性膵炎という病気がある。今は治療中だけど、いつ死んでもおかしくない」と告げられてしまう。桜良との交流を通じて、僕は真剣に向き合うことや、大切なものを手放したくないという気持ちを再確認することになる。

演技

主演の北村匠海は、純粋で優しい性格を持つ僕を演じており、自然な演技力で観客の共感を引き出している。また、共演の浜辺美波も、病気と向き合う桜良の心情を繊細に表現し、感情移入させる演技が素晴らしい。

映像美

本作は、シーンごとに様々な色調が使われ、映像美が非常に美しい。特に、夕日が差し込む海岸のシーンは、胸に迫る美しさである。

音楽

本作の音楽を担当するのは、ヨルシカという2人組バンドで、作中の劇中歌を含め、全ての楽曲が彼らによるオリジナル。ストーリーや映像と相まって、感情を揺さぶる音楽になっている。

総評

本作は、友情、愛情、死、そして生きることについて描かれた感動作品である。原作小説の人気が高く、映画化に際しては多くの期待が寄せられたが、その期待に見合う素晴らしい映画に仕上がっている。特に、ストーリー、演技、映像美、音楽と、全てに優れた作品であるため、ぜひ観る価値があると思われる。


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