映画「君の膵臓をたべたい」の感想

ストーリー

「君の膵臓をたべたい」は、住野よるによる同名小説を原作とした日本の青春映画である。主人公の高校生・亜沙と、彼女の病気によって人生が変わった同級生・山内の交流を描いている。

亜沙はある日、偶然に学校の廊下で山内が持ち歩いている「診断書」を見てしまう。山内は、膵臓がんを患っているという内容が書かれた紙を持ち歩いていたのだ。亜沙は、山内の秘密を共有することになり、彼との交流が始まる。

山内は、自分が死んだあとに遺される「命の残り時間」を黒板に書いてみたり、亜沙に「林檎」の翻訳を教えてもらったりと、自己主張をしながら生きている様子が描かれる。そして、彼女と共に過ごす時間が山内の命を延ばすことになる。

感想

この映画は、病気を抱えている人の心情や、周りに与える影響を繊細に描いている。特に、主人公の亜沙が、山内との出会いをきっかけに成長していく様子が印象的である。

また、映像的にも美しく、春の桜や海岸線の風景などが緻密に描かれている。音楽も、物語を引き立てるような印象的なものが多く使われている。

ただ、ストーリーが進んでいくにつれて、少しテンポが落ちてしまう印象がある。また、山内の病気の描写が、もう少し深く描かれていたら、より強い印象を受けたかもしれない。

まとめ

「君の膵臓をたべたい」は、青春映画としても、病気を抱える人の心情を描いたドラマとしても、非常に完成度が高い作品である。自己主張をしながらも、周りを思いやることの大切さを再確認させてくれる映画だと思う。