ストーリー
主人公の高校生・ミキが、小さな町で謎めいた人物・ヒロキと出会い、その恋愛模様と、現役科学者の父親を持つミキがその父親の仕事に触れることで、未来予測という世界にトリップする物語。
印象
本作は、恋愛映画とSF(サイエンスフィクション)とがやりとりしながら、重要なテーマを浮かび上がらせた作品だと思います。まずは物語の舞台設定が秀逸です。小さな町の風景が見事に描かれ、その中で高校生のミキとヒロキの恋愛模様が繰り広げられます。彼らが町で出会い、交流を深めるのは非常にリアルな感覚を味わえました。また、父親の仕事に触れることで、予知能力について考えさせられる部分も興味深かったです。予知によって未来を自由に操作できるというシチュエーションも、SF仕立てでありながらリアルに描かれていたからこその魅力でもあります。
演技・演出
主人公のミキを演じる女優は初主演というだけあって、演技も初々しく良かった印象です。また、共演の役者陣も非常に安定していて、物語を彩る役割を担っています。演出に関しては、特筆すべきは色合いの使い方です。本作はシーンによって色調が違っており、物語のテンポによって映像の色の鮮やかさが変わるようになっています。これが観客を引き込む演出に繋がっていると思います。
総評
映画「夜空と交差する森の中で」は、恋愛と未来予測を融合させた、新しいタイプの作品だと思います。大胆で斬新なアイデアが散りばめられたストーリー、そして、演技や演出の面でも特色が詰まっています。この映画は、物語からメッセージを受け取ることができますし、切ない恋愛模様に心を打たれることもできます。必見の作品です。
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