「ジョーカー」のレビュー

あらすじ

アーサー・フラックは、無名のコメディアンであり、社会的に孤立している。彼は、自分が面白いと思う何かを言った場合には必ずと言っていいほど反感を持たれる。そんな彼は、やがて犯罪の世界に引き込まれ、思わぬ事件を起こしてしまう。

感想

この映画は、主人公であるアーサー・フラックを通じて、近代社会における人々の孤独や偏見、絶望感を描いた作品だ。また、この作品は、ヒース・レジャー氏が演じた『ダークナイト』で見られたような、最初から悪人の登場人物ではなく、ある事件をきっかけに犯罪者になってしまう人間の過程を描いたことが大きな特徴だ。

映像的にも、暗く、陰鬱で、不気味なシーンが多い。とくに、主人公が“ジョーカー”として誕生した場面は、圧倒的な迫力を持っていた。

ただし、ストーリー上の問題がいくつかある。主人公が孤独に苦しむ描写が長すぎることや、犯罪者になってしまうきっかけがあまりにも小さなことだったり、何か重大なメッセージがあるにせよ、かなり暗い作品であるため、観客にとってハードルが高い部分は残念だった。

評価

「ジョーカー」は、とても面白く、魅力的な映画だ。主演のホアキン・フェニックスが、孤独、不安、絶望感を見事に演じており、それだけでも観る価値がある。しかし、ストーリーの構成に問題があるため、総合的には8点としたい。


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