「君の膵臓をたべたい」レビュー

あらすじ

高校生の僕（主人公）は、偶然、同じクラスの美少女・山内桜良さんの日記を見てしまう。その中で「私は余命があと数年しかない。」と書かれていた。偶然の出会いから2人は交流を深め、桜良さんが病気に苦しみながらも前向きに生きる姿に触れるうちに、僕の心も変わっていく……

本作は、2015年に出版されたベストセラー小説が原作の映画です。主人公たちが繰り広げる切なくも心温まる青春ストーリーが話題となり、公開から1年後の2018年にはフィリピンでも上映されました。

まず、この映画の魅力は主演を務める北村匠海さんと浜辺美波さんの演技にあります。北村さんは、主人公の内面にある葛藤や不安を素直に表現し、観客の共感を呼びます。一方の浜辺さんは、病気のために孤立しがちな桜良さんの強さや優しさを見事に演じきっています。

また、映像面でも見どころがあります。青春映画と言えば美しい風景が欠かせませんが、この作品では季節の移り変わりや桜良さんのノートに描かれたイラストなど、細かな演出にも注目が必要です。

ただし、本作には批判的な声もあります。原作ファンからは、設定や展開の変更に不満があったり、病気の描写についての誤解を招く表現があったと指摘されています。また、ラストシーンで描かれる二人の関係性についても、賛否両論があるようです。

「君の膵臓をたべたい」は、青春映画の名作として定着しています。北村匠海さんと浜辺美波さんの演技や映像美、そして切なくも優しいストーリーには、それぞれの見どころがあります。ただし、原作ファンや病気に関する正しい知識を持つ人からは批判もありますので、その点についても触れておく必要があります。