映画「ボヘミアン・ラプソディ」の感想

あらすじ

本作は、イギリスのロックバンド「クイーン」のリードボーカルであるフレディ・マーキュリーを中心に描かれた伝記映画である。若き日から音楽の道を歩み、やがて「クイーン」として世界的な成功を収めたフレディの人生と音楽が緻密に描かれる。

感想

まず最初に、主演のラミ・マレックの演技が素晴らしいと感じた。フレディのまっすぐな性格や、他にはない独特の歌声など、彼の全てを自然に表現していた。また、映画の中で「クイーン」の曲がたくさん流れるのだが、その音楽性の幅広さにも感動した。ロック、ポップス、オペラまで様々なジャンルの曲を作り出した彼らの才能に普段あまり音楽を聴かない私でも感服させられた。

しかしながら、映画自体はある程度、フレディに偏っているように感じた。バンドの他のメンバーのことはあまり掘り下げられず、映画の中でもフレディが常に主役的な立ち位置にあると言える。バンド解散や、その後のメンバーの活動などがあまり描かれなかったことも残念だった。

まとめ

本作は、フレディ・マーキュリーと「クイーン」の間にあった特別な関係を描いた作品である。音楽性や彼らのライブの迫力など、見どころはたくさんある。ただ、あくまでフレディを中心に描かれた作品であることは注意が必要だろう。それでも、愛される音楽を作り続けたバンドの姿を見ることができる本作は、音楽好きにはおすすめの映画だと思う。