映画『天気の子』レビュー

あらすじ

雨女の少女・陽菜と、彼女に惹かれていく天才少年・帆高の出会いと成長を描いた青春ファンタジー。降り止まない雨から、いつか晴れる未来を夢見る二人は、天気を操る秘密の力を持った街の中で友情と恋愛、家族関係を鮮やかに描き出していく。

感想

美しくも悲しいラブストーリーに、どこか懐かしい異世界が舞台になる『天気の子』。陰鬱なイメージが強かった前作『君の名は。』とは対照的に、青空と雨空が交差する都会の風景が美しく描かれている。

物語は、陽菜と帆高の二人が中心になって展開される。トーンが落ち着いた中で、二人の青春らしい成長が見える描写が多数ある。そして、その情感が強く伝わる要因としては、音楽が非常に素晴らしい。

ストーリーに関しては、キャラクターの心情や人間関係がしっかり描かれており、逆に一部の作品のように異世界的要素が強すぎると感じることはなかった。また、前作以上に難解な展開が描かれることはなく、比較的分かりやすい内容になっている。

まとめ

『天気の子』は、美しさと寂しさが共存する、切なくも素晴らしい青春ファンタジーといえる。前作『君の名は。』よりも完成度が高く、緻密に作り込まれた作品となっている。是非、劇場で鑑賞してほしい。


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