『PARASITE』- 接触しなくても感染する凶悪な社会の寓話

あらすじ

主人公のキム一家は貧しい生活に悩まされていた。ある日、若い娘の咳が引っかかり、地下の窟に住む不潔な家族の情報を知る。それをきっかけに、キム一家は徐々にその家族に寄生しながら生活を変えていく。

評価

本作は、現代社会の階層格差をテーマにした韓国映画である。一見面白そうだが、深層心理にダメージを受ける部分も多いうといわれている。

例えば、主人公たちにとって、家族の秘密は明るみに出ることがとても怖いものだ。このことは現代社会における「階層格差」に代表される、上司や社会的地位が高い人たちによる自己防衛手段と繋がっているといえる。このような自己防衛手段は、特定のグループへの感染を招き、相手を罪悪感に陥れることを防ぐ。

さらに、本作は寓話的な表現が多数使われており、上記の手口を描写することは、人間の劣った部分を明らかにすることに繋がっているとも言える。このような暗い社会現象を描いているため、本作は我々に心理的暴力を与えるものであり、現代社会の腐食という問題を考えさせられる映画でもある。

まとめ

『PARASITE』は、極めて現実的なテーマである階層格差を、ダークで寓話的な作品として描いている。視聴者は、現代社会において、人間の汚い部分がどのように浮き彫りになるかを考えながら、本作を鑑賞することができる。おそらく、見終わった後、我々は自分自身や社会に問うことがあるはずだ。


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