ストーリー
『ジョーカー』は、バットマンの天敵であるジョーカーの生い立ちを描いたサスペンス映画で、ニューヨークのブルックリンを舞台にしています。主人公のアーサー・フレック(演:ホアキン・フェニックス)は、医療福祉を担う社会福祉士として働く傍ら、悪評を集めるスタンダップコメディアンとしても活動しています。しかし、彼は社会的地位を得ることができず、日々虐待や差別に苦しみながら生きている苦しい過去を持つ人物でした。
ある日、アーサーはスタンダップコメディアンとしての演技中に誤解を招き、警察官から暴行を受けてしまいます。この事件をきっかけに、アーサーは内に秘めた暴力的な欲望が目覚めてしまい、周りを巻き込んで事件を引き起こし、徐々にジョーカーの壮大な犯罪計画へ向かっていきます。
演技
主人公であるアーサー・フレックを演じたホアキン・フェニックスの演技は見逃せません。アーサーの内面の葛藤や狂気を見事に演じきっており、第92回アカデミー賞にて主演男優賞を受賞しました。また、彼以外のキャストも演技が光り、作品全体を引き締めています。
感想
本作のテーマは社会の仕組みが抱える問題についての議論であり、人々が誰に対して共感するかに重点を置いた物語です。アーサーは、世間から認められようとしても、常に差別や虐待に直面しており、その直面する苦しさと絶望を観客に強く伝えます。また、彼を取り巻く人々も、ジョーカーという存在に共感し、彼に加担していく様子が描かれています。
総じて言えることは、この映画は派手さや勇気、強さなどの持ち合わせはありませんが、その分、深い感銘を与えてくれる力強い作品だということです。
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