「君の膵臓をたべたい」の感想

あらすじ

主人公の男子高校生・亜人は、毎日が退屈な日々を過ごしていた。そんなある日、教科書の裏に「共病文庫」というタイトルの日記を発見。書き手の女子高生・さくらと出会い、彼女が「膵臓がんで余命があと数年」と告白する。二人は互いに惹かれあい、さくらが残した「絶対秘密の共病文庫」を亜人が読んでいくことで、少しずつさくらの気持ちや過去を知っていく。

感想

本作は、恋愛映画として語られることが多いですが、私はこの作品を「青春小説」のようなものだと思っています。共病文庫に垣間見える、二人の日常や彼らの内面の描写が素晴らしいです。亜人が口コミで本を出す際に、「青春小説として書いたら、健全すぎてクスッとも笑えないし、思春期エロスとして書いたら、執筆者がしょんぼりする」という言葉が出てきますが、その通りだなと感じました。

また、亜人とさくらのやりとりも非常に良かったです。さくらは感情を隠すことも多いため、彼女が語る日記や、亜人が読み取る彼女の言葉や表情などが、より一層印象的になりました。
そして、ラストの展開も泣けるものがあり、とても心に残る作品だと思います。

まとめ

映画は、原作小説よりも物語を凝縮していたため、一部設定が省かなければならなかったものの、全体として非常に素晴らしい作品であると思います。青春小説や、恋愛小説を好む方々にはぜひ観ていただきたい作品です。


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