映画「ジョーカー」のレビュー

ストーリー

本作は、DCコミックスの人気キャラクターである「ジョーカー」の起源を描いたダークで過激な作品である。

ニューヨークのゴッサム市を舞台に、アーサーという男性が、病気や社会問題に苦しみながら生きる姿が描かれる。

彼は、元々はコメディアンを目指していたが、病気によりその夢を諦め、街中の広告や看板に踊るクラウンマンとして生計を立てていた。

しかし、彼はある出来事をきっかけに徐々に狂気に陥り、ついにはジョーカーとしてゴッサム市を混乱に陥れる存在となっていく。

本作は、トッド・フィリップス監督が手掛けており、クリストファー・ノーラン監督の「ダークナイトトリロジー」にも携わったプロダクションデザイナーのマーク・フリードバーグが美術デザインを担当している。

音楽は、ハンス・ジマーの弟子でもあるヒルダ・ゲドンが手掛けており、壮大でエモーショナルなサウンドトラックが印象的だ。

本作で主人公アーサー/ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスは、心理描写が重視された役柄に完璧に演じきっており、アカデミー賞主演男優賞を受賞した。

また、ロバート・デ・ニーロやフランセス・コンロイ、ザジー・ビーツなど、演技派俳優達が充実したキャストとなっている。

彼がジョーカーとなる前のアーサーが、自分を理解してくれる女性に告白するシーン。

彼がジョーカーとして活躍する最後のシーン。

本作は、ダークで過激な内容にもかかわらず、美術や音楽の要素が豊かに含まれており、見応えがある作品と言える。

また、ホアキン・フェニックスの演技も素晴らしく、彼のアーサーからジョーカーへの変化を見事に表現している。

しかし、主観的な見解が求められる本作は、一部の観客からの批判もあるため、観る際は自己責任であることを忘れずに。