「君と100回目の恋」 感想レビュー

ストーリー

本作は、毎朝19歳の主人公・宮田瑠衣が目覚めると、記憶を失っていることから始まる。実は、彼女はどうやら一日に一回だけ過去の記憶を失ってしまうという不思議な体質を持っていた。そんな彼女が出会った、かつての恋人であった元彼・伊藤健太との再会を契機に、瑠衣は過去の自分と向き合うことになっていく。果たして、その中で何が見えてくるのか?

キャスト・演技

主人公の宮田瑠衣を演じるのは、今注目の女優・吉高由里子。彼女は、一日中記憶を失う苦悩や、元彼との葛藤をあたたかくかつ切なく演じている。また、瑠衣に深い関係を持つ家族役を立木文彦、近藤芳正、宮本充らが繊細な演技で演じており、物語の重要な部分を担っている。

映像美

映像的には、毎朝同じ場所で目覚める様子や、不思議な事象を描くエフェクトが印象的だ。また、映画の中盤から後半にかけ、山と川を臨む美しい風景が印象的に登場する。こうした映像は、ストーリーをより深く印象付ける効果がある。

音楽

映画の音楽は、菅野祐悟が担当している。瑠衣の心情を表す切なくも美しいメロディと、グランドピアノの音色によって、映画に混じるデジャブ感が、音楽でも表現されている。

総評

本作は、感動とロマンスを合わせもった、素晴らしい映画だ。主人公の繰り返される記憶喪失から始まり、その苦悩や成長を描くストーリーは、確実に観客を引き込んでいく。また、吉高由里子をはじめ、キャストの演技にも定評があり、映像美とともに、事象の印象を強く作り上げている。ストーリーは、クライマックスのどんでん返しで驚かされる展開があり、後味も非常に良いものだ。是非、一度観ることをお勧めしたい。


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