ストーリー
主人公のアーサーは、出演しているコメディ番組の観客の前で笑いを取ろうとするが、コントロールできないツケ笑いが原因で落ち込んでしまう。
孤独なアーサーは社会から孤立し、貧しい生活や心の病気に苦しんでいた。そんな中、アーサーは父親不明のまま母親に捨てられたことを知り、父親探しに奮闘するが、真実が明らかになると、彼の心はますます闇に包まれていく。
映像・演出
本作は暗い色調で描かれており、観ている人に陰鬱な気分を与える。また、細かな演出も注目に値する。アーサーの心境を表すかのような音楽や、クライマックスでのアーサーの舞踏シーンなど、ストーリーに深みを与える演出が随所に散りばめられている。
演技
主演のホアキン・フェニックスの演技は素晴らしい。アーサーの心の渇望や傷ついた心を表現する表情や仕草は、観客の心に残る深い印象を与えた。
評価
『ジョーカー』は、従来のヒーロー映画とは異なる、クセのある作品だ。ストーリーは厳しい現実を描いている一方で、演出や演技によって深みを持たせることができており、娯楽性と芸術性の両立に成功している。フェニックスの演技が呼び物となっているが、全体的な作り込みが細かなところまでされていることも、本作の見どころだ。馴染みのあるヒーロー映画に飽きた人には、新しい映画体験を提供することができる作品。是非、映画館で本作を見ていただきたい。
※こちらのレビューはあくまで個人的な見解に基づくものであり、評価は主観的なものとなっています。
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