『天気の子』レビュー

背景にあるテーマ

『天気の子』は、監督・新海誠が描く青春映画である。登場人物たちが抱える悩みや、青春時代に直面する現実的な問題を、新海監督はこれまでも描いて来た。しかし、『天気の子』は、それだけではない。極端な気象変動や環境問題が、ストーリーの中に存在しながら、人と自然、家族と社会の在り方を考えさせられる。

ストーリー

主人公の原田大輔は、家庭の事情から家出をして、東京にやって来た。そこで、屋根裏部屋で暮らす少女・天野陽菜と出会う。彼女は、雨を止ませることができる「太陽の子」であった。大輔は陽菜と出会ったことをきっかけに、彼女の力を使って晴れ男として生活費を稼ぎ始める。しかし、陽菜が使う力は、次第に大きな影響を持つようになる。

キャスト

原田大輔：醍醐虎汰朗
天野陽菜：森七菜
酒井渚：本田翼
梅雨寺壮太：石田彰
原田健太郎：名取裕子
天野勇馬：佐藤二朗

演出

新海監督の特徴である美しい映像が、今作でも繰り広げられる。豪雨や夕焼け、街の風景などが生き生きと描かれており、特に夜景は圧巻だ。また、映画を彩る音楽は、RADWIMPSが手掛けている。

まとめ

『天気の子』は、新海誠監督が描く青春映画である。家族や友情、恋愛、社会問題などを扱いながら、極限状態において人間と自然との在り方を描き出す。新海監督が持つ美しい映像と、RADWIMPSの音楽が織り成す世界は、必見である。