映画「ジョーカー」のレビュー

ストーリー

本作「ジョーカー」は、アメリカのDCコミックス社が出版する「バットマン」シリーズのスピンオフ作品になります。物語の主人公は、アーサー・フレックス(演:ホアキン・フェニックス)というがんじがらめの人生を生きる青年で、市中を襲う犯罪の鎮圧を担うバットマンの最大の敵「ジョーカー」としての変遷を描いています。

下層階級に生まれたアーサーは、日々、見た目や言動で周囲から嫌われ、いじめられるのが日常茶飯事。それでも、夢を持ちながらも何かがうまくいかず、ついには社会との対立によって狂気に突き落とされてしまいます。

演出・演技

本作は、映像表現に特に注力が施されており、色彩も独特で、“荒んだ、汚れた、落ちぶれたニューヨーク”のような、強烈な印象を持たせる映像美で描かれています。人物描写も、細かく、緻密な心理描写が多く、猟奇的な描写が多いこともあり、心を揺さぶる演出になっています。

特筆すべきは、主演のホアキン・フェニックスの演技です。アーサー・フレックスへの“同情や共感”を一層深め、不思議なまでに役者と役の境界が曖昧になる、素晴らしい演出・演技であることは間違いありません。

評価

本作「ジョーカー」は、社会派映画、犯罪映画、アクション映画など、いくつかの要素を合わせており、バットマンを知らない人でも楽しむことが可能です。ただ、どの要素においても、非常に暗い、陰鬱な映画になっています。そのため、静かに、じっくりと贅沢に時間をかけて見てもらいたいと感じます。

そして、この映画は独特の演出と強烈な印象を持つ映像表現、素晴らしい演技が特徴であり、ホアキン・フェニックスの演技は本当に素晴らしいです。是非一度、映画館で見ることをおすすめします。


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