映画『ロマンスドール』レビュー

ストーリー

主人公の女性・典子は、母が経営するマネキン工場の仕事に就いていた。ある日、工場でアルバイトをしていた男性・春雄と出会い、恋に落ちる。しかし、典子は他にも愛される女性・志保の存在に悩まされながら、春雄との愛を貫き通す。

演出

本作は、30年代を舞台にした時代劇映画である。そのため、舞台装置や衣装、道具などは細かいところまでリアルに再現されており、映像面は非常に見ごたえがある。特に、ストーリーの中盤からは、主人公達の恋愛模様が美しく描かれ、ロマンチックである。しかし、結末の部分では、現代の感覚からすると少々古臭い印象を受けるかもしれない。

出演者

本作には、役者陣も素晴らしい。主人公の典子役には、女優の山田洋子が配役されており、彼女の演技は非常に繊細なものである。また、春雄役の俳優・松田明子や、志保役の女優・山田美夏子も役柄にぴったりで、ストーリーを盛り上げている。さらに、脇役や端役でも、名演技を十分に堪能できる。

総評

本作は、時代劇好きなら必見の作品である。また、恋愛映画が好きな人にもおすすめできる。ストーリー自体はシンプルであるが、演出や出演者の力で非常に魅力的に仕上がっている。ただし、結末の古臭さは個人差があるため、そうした作品に耐性のない方には少々つらいかもしれない。